ニンジャスレイヤーのあれこれを綴るブロゴ

ニンジャとかの話を書きます。

どうせなら/正しく使おう/忍殺語

「忍殺語」という言葉をご存知だろうか?

忍殺語とはTwitter小説「ニンジャスレイヤー」内での独特の言葉である。

「アイエエエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」とかそういうのを見た事があるかもしれないが、これが所謂「忍殺語」である。

そのキャッチーさと見た者の腹筋を抉る面白さでつい使ってしまう。という人も居るはずだ。

しかし「忍殺語」のつもりで使っていても微妙に間違って使っている人が非常に多い。

作品を読み進めていけば間違って使ってる事に気付けるはずだが、文体が訳分からないし活字だし読む気がしないとか、本が高いとかでなかなか読む気がしないという意見も見られる。

実際はみんなが思ってるよりずっと読みやすいし無料で全部読めるんだけどね…

それはともかく、真似するだけでネタになって楽しい「忍殺語」、せっかくだから正しく使ってみませんか?というのが本記事のコンセプトである。

 

意外と間違って使ってる人が多い「忍殺語」

「ニンジャスレイヤー」という作品が知名度を増すに連れて、「忍殺語」もまた作品本編以上に有名になっている。

前述した「アイエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」とか「ドーモ、○○=サン」とかそういった言葉だ。

まるで英語を機械翻訳にかけたような珍妙な日本語(実際は機械翻訳にかけた文とは全然違うというか高度な日本語力を持っていてあえてああしてるんだけど)は一見しただけで異質さが伝わり例えるならゾマホンとかボビー・オロゴンのような面白さがある。

なので面白いからといってよく知らないまま使った結果間違った使い方をしている人が非常に多い。

ニンジャヘッズと呼ばれるニンジャスレイヤーという作品のファンはそういうのを見かけると非常にもやっとした気分になる。露出が増えるし結果ファンが増える可能性があるから非常に嬉しい半面、もやっとする人も居る。

なので、せっかくだから正しく使って作品のファンからも支持されつつ楽しく使いませんか?

 

よく有る間違い1「片言で喋る」

よく見られる間違いにこういう文が有る。

「ドーモ、○○=サン、ニンジャスレイヤーデス。」

この書き方は間違いである。

どこが問題かと言うと最後の「デス」である。多分この使い方をする人はニンジャスレイヤーという小説がアメリカ人原作という事で登場人物が片言で喋っているというイメージによる物だろう。

だがニンジャスレイヤーという作品は日本が舞台であり登場人物の殆どが日本人である。

なので片言で喋るキャラは非常に少ない、というか片言の日本語で喋るキャラはモブ以外だと今までの全エピソード通しても恐らく一人くらいしか(ロボットのようにカタカナで喋るキャラや翻訳装置を使ってるせいで変な日本語で喋るキャラも居るが)居ない。

なので正しくは「ニンジャスレイヤーです。」である。

 
「=」は人名を呼ぶ際の敬称である「サン」の前だけ

同じくらいよく見るのが「=」の使い方の間違いだ。

ニンジャスレイヤー内では「=」は基本的に敬称の前にしか使われない。

だが何故か「ヤモト=コキ」のように苗字と名前の区切りとかカタカナ語が連続する時の区切りに「=」が使われているのを多く見かける。

苗字と名前の区切りやカタカナ語複数組み合わされた言葉の単語毎の区切りには基本的に中黒、「・」を使おう。

「=はサンの前だけ、他の区切りは・を使う」

これだけ気を付ければかなり「それっぽく」なるはずだ。

 

「忍殺語」の代名詞、「アイエエエエエ!」について

ニンジャスレイヤーという作品内でよく出てくる「アイエエエエエ!」という悲鳴。面白いですよね。

これはアメコミ等でも見られる「AIEEEEEEE!!」という悲鳴を独自の表現で翻訳したもの。本来発音的には「アィィィィィィ!」のような感じなのだが、あえてローマ字読みで翻訳した事で独特の面白さ、個性が生まれている。

が、これについては「アイェェェ!」みたいにエを小さくしてしまう人が後を絶たない。ぶっちゃけ音にすると大差無いんだけどニンジャヘッズはこれを見るともやっとする人が多い。

なのでアイエエエエって言いたい時は全部大文字で書くと良いんじゃないかな。

 

なんでもかんでもカタカナにすれ良いってもんじゃない

 ニンジャスレイヤーという作品内ではカタカナで書かれている単語が非常に多い。一般的にカタカナで書かれる言葉は勿論の事

「ドーモ」、「カロウシ」、「オタッシャデー」のように本来日本語で書くとすれば漢字や平仮名で書くべき言葉がカタカナで書かれている。

だが、なんでもかんでもカタカナで書かれている訳ではなく、あくまで個人的な考察になるがニンジャスレイヤー内では

「日本語にはあるが英語に訳す事が出来ない言葉」、「日本独自の文化や精神性に関わる言葉」、「そもそも原語版(英語)でもローマ字日本語表記されている言葉」

カタカナ語として翻訳されていると思われる。

なので、なんでもかんでもカタカナで書くよりは「いかにも日本的」とか「これ英語に出来るの?」みたいな部分だけカタカナで書くと雰囲気(忍殺語でアトモスフィア)が出ると思う。

 

地名はカタカナで(ただし岡山県を除く)

ニンジャスレイヤーで登場する地名はネオサイタマ(埼玉)、キョート・リパブリック(京都)、トットリーヴィル(鳥取)、ドサンコ・ウェイストランド(北海道)のように地名がカタカナ+αで描かれる事が多い(岡山県だけは岡山県表記)。

なので自分の住んでいるところをネタにする場合はカタカナ地名+なんらかの英語で書くと「それっぽい」だろう(ただし岡山県岡山県と書こう)

せっかくだから本編も読んで欲しいなー

以上の事を踏まえればかなりそれっぽい忍殺語を書けるだろうと思う。

実際に作中で出てくる単語や言葉等は非公式Wiki用語集のページで確認出来る。作品を知らない人はこのページを読むだけでも楽しいと思う。

だが忍殺語を面白い言葉としてガンガン消費していくのも良いが、せっかく接点が有るのだから本編も読んでみてもらいたい。

独特の翻訳による珍妙な日本語ばかりが有名になるが、作品自体は本来シリアスな展開、本格的サイバーパンク世界観に加え多岐に渡るジャンル、個性的なキャラ、燃えるし萌えるし泣けて笑えるエンターテインメントな作品である。

 

アニメ化もする事だし、この機会に本編を知り一足早くニンジャスレイヤーの世界に足を踏み入れてくれるなら幸いである。

 

ホントに面白いからさ…ホントに…

 

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